７月の１２･１３日とアクト大ホールで劇団四季のミュージカル、コーラスラインの公演がありました。
１１日・１２日は浜松フロイデ合唱団の入団説明会の為１３日で募集をしたところ、１４名の方で行く事が出来ました。人気ミュージカルの地方公演という事もあって今回はＳ席を１枚も取る事は出来ませんでしたが２枚の１階Ａ席と２階Ａ席を１２枚取って観る事が出来ました。
地元の公演なので人が集まりすぎてチケットが希望枚数取れなかったらどうしようかという心配も少しはありましたが平日とお盆だった事で過去のミュージカルツアーよりも少人数での観劇でした。
場所的には常に象徴でもある白のラインを高い所から観られる２階席で良かったと思っています。
舞台に引かれた１本の白いライン、そして舞台の奥でステージに合わせて出てくる何枚かのミラー、舞台にはたったそれだけの物しかありません。
そして衣装も劇中の本番ステージ用衣装を除けば普段着や練習着のような衣装です。
オペラ座の怪人やライオンキングなどの大掛かりな舞台装置のミュージカルを観た事がある方にとっては少し違和感みたいなものもあったかも知れません。しかし逆に何もない分、歌とダンスでみせていかなくてはいけないので舞台のオーディション同様厳しいものが求められます。
今回久々のコーラスラインでしたが、いや〜良かったですよ！
登場人物全員の紹介をしているとキャッツの配信メール並になってしまいそうなので今回は
ディアナに絞りたいと思います。
キャスト表でお馴染みの名前に混じって新しい方の名前も沢山ありました。その中でディアナ
木村花代の名前をみつけ木村さんのディアナはどんな感じだろうと期待しながら観ていました。
最初に木村さんを舞台で観たのが「エルリックコスモスの２３９時間」で、まだ入団間もなかった頃だったと思いましたが、タイトルロールを勤めあげていました。その頃から注目はしていましたが、何といっても衝撃的だったのは「夢から醒めた夢」でのマコ役でした。この子はマコになるために四季に入ったんじゃないかと思ってしまったくらいにマコになりきっていました。
ディアナはマコとは雰囲気や性格なども全然違いますがそこにいたのはまさしくディアナでした。化粧や衣装でこんなにも変わってしまうものかとあらためて感じました。
舞台という明日はどうなるのか分からない世界、そして年齢という分厚い現実、ザックの「もし今ここで舞台に立てなくなったらどうする？」との厳しい問いかけ、それでも好きだからこそ悔やまない舞台に恋をしてしまった人達、この恋はいつか終わりを告げる日が来るのかも知れない、でも今はそんな事は考えたくはない、現実に恋をしている自分、今はそれだけで充分なのかも知れない、でも絶対にこの恋を成就してみせようともがき苦しむ人達、その中で木村ディアナによって歌われる「愛した日々に悔いはない」もう泣きそうでした。その後のオーディションに合格した人達の喜びの表情、現実に自分達も通ってきた道だからこそあんな演技を超えた演技が出来るのですね。そして最後の「ＯＮＥ！」
これは圧巻でした。皆それぞれにドラマを持ったかけがいのないＯＮＥなんですよね。合格した人も出来なかった人も皆がきらびやかな衣装に身を包み自分の生き様を誇り高く歌い踊っている様でした。
次はいよいよキャッツツアーですがどんなドラマが待っている事でしょう？
今からとても楽しみです！
